OBD2トラッカーの調達

今回は弊社で開発したタイでのガソリン盗難防止用に車載GPS機器を使用した車両管理システム、Beagle Trackerについてご紹介します。

第一回の今回は、機材調達についてです。

Beagle Trackerとは車のOBD2ポートに接続して車のコンピュータから速度やガソリンの使用状況、車の位置を取得して、SIMカードを使ってサーバーに情報を送信した上で、位置情報やガソリン情報などを集計・分析し車両管理を行う優れものです。

開発の背景としては、タイでは特にバンコクを少し離れると会社の社用車やトラックのガソリンが抜かれてしまったり、ガソリン代として不正に請求をされたりといったトラブルが多く発生し、困っている日系企業が多いという話がありました。日本では考えられないトラブルですが、怪しいとは思っていてもどうも断定することは出来ない、大変な問題です(ちょっと日本では考えられないですね)。

そうは言っても、弊社は車の事に詳しい訳でもなく、一般論として燃料計に入ってくるアナログ電圧の測定するくらいなのかなぁと思っていたのですが、弊社と懇意にさせて頂いてる会社の社長さんから
「最近の車にはOBD2という車載コンピュータからデータを読み出すポートが付いていて、大方のデータは読み出せるよ」
というアドバイスを頂きましてgoogle先生にお尋ねしてみたところ、既に世界的標準として規格化されているというお答えでした(因みに日本では、車検時にOBDポートからデータを読み出して検査をすることが決まったとかなんとか)。

そこで、まずはどのような機器を使って製品を開発すれば良いのか、機器の調達から始めました。

アメリカのamazon.comのウェブサイトをチェックして、用途にかなうような機器を探します。試しに発注してみたところ、届いた製品は接続できるサーバーが固定されておりカスタマイズは出来ないようです。弊社で新しい製品の開発・販売をするためには、内部の設定をある程度自由に変更出来る機器を探さなければいけません。

今度は直接製造会社をいくつかあたってみましたが、機材を購入しないと詳細なデータや設定内容は公開しないとの事で仕方なく手頃な製品のサンプルを購入。

製品が手元に届くまでに事前にOBD2のコマンド体型を調べて簡単にシュミレータソフトでやりとりもしていたのですが、機材購入後、製造元に資料の提供をお願いした所、届いた資料の通信仕様を見てビックリ、こちらの想像を超えたインテリジェントデバイスとなっていました。

正直、”これと通信制御するの!?”と、まぁそんな感じでした。
その話は次回以降で。。。

ガソリン盗難防止用システム開発開始
Beagle Tracker製品紹介ページはこちら